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| 2006.11.30 Thursday | | - | - |
国境なき古本屋 ブック・エデン「book-EDEN」 の BLOG■国境なき書店(洋書)■コレクションブック / 美しい本の書店 ●久々にお薦め!「字だらけの本」―田川建三著「立ちつくす思想」
沖縄返還か・奪還か・解放か、でもめた1972年に本書は書かれている。この頃は、特に「字」だけの本は売値も安いし、むろん新刊でも相当に密かな「キャンペーン」を張らない限り、部数もそこそこにしか刷らない。
売れている本の多くは、その先の「映像化」がもともと決まっているか、ある意図をもって版元は「仕掛け」をしているからこそ「売れる」。 もちろん「出版社」だけでそんなことができるはずはない。「代理店」が「絵」を描いて、そこにTV局、映画会社が乗るか乗らないか、さらには「クライアント」筋の「商品化」に寄与できる「本」なのかどうか、でやたら「売れる」本は販売される「企画」となる。 同じ新商品を売ろうというのだ、3000、5000を中途半端に売ったところおで、一銭の儲けにもんりゃしない。だから普通、「字だけ」の本は売れず、写真集か、キャラクターものか、ということに、大雑把にいうとなるのだ。 >田川建三の文章は、ある種の批判が口から出てくるようで、まるで「絵」に描いたように見えて、>「字だらけ」の本のくせにさらっと読みこなせる。著者がよくよく考えた上での書、というものは、訴える力が自然とあって、本書もそうだが、一気に読める。 今さら「思想」ってなあに、と聞かれてもちゃんと答える大人の方が少ないくらい、「思想」や「哲学」は受けない。「よくわかる哲学」などという本があるが、そんな安直にわかっちまうはずがないじゃないか、とつい思うようなもので、書き手もそう思って書いているから、「魅力」が残念ながら伝わってこない。 ともあれ、「思想は批判にとどまる。」というほっとするような書き出しで始まる本書を書いた田川の素晴らしさは、あれだけさんざやられていながらも「キリスト教世界」にとどまったことだろう。 常に批判し続ける、ということはもちろん疲れるし、継続できることではない。 どこかで「日和たくなる」はずの「誘惑」に何とか打ち勝ちながら、未だにこだわりの書をものにしている。そこが荒井献のような「人まね」の思慮のなさ、と違うところだ。 ただ避けて通れないこと、誰とて歳を食ってきているのだ、待ちかねている書を一体いつ頃どうしてくれるのだろう。むろん「マルコ福音書―中」あるいはその後の「下」の話である。 師であるトロクメ教授の年齢をもしかしたらもう追い越したんじゃあるまいだろうか。 今のうちである、ぜひともまだ歯切れ(たとえ総入れ歯でも)がいいうちに、書き終えてほしいものだ。 店主・生橋竜馬 Comment
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奈津子のキャバ嬢ブログ書いてます♪よかったら見にきてくださいな。
| 奈津子 | 2006/08/31 8:40 PM |
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| - | 2006/08/31 9:39 PM |
30万円の預かり金を一年読けて、代理店として活動してもらい30万円は返金されます。毎月の宣伝活動費は支給されます。お金儲けがしたい会員さんを集めてもらうだけで、お金になる仕事です。
| 人生リセット乃会 | 2006/09/09 7:58 AM |
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| - | 2006/09/15 8:31 AM |
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