国境なき古本屋 ブック・エデン「book-EDEN」 の BLOG

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| 2006.11.30 Thursday | | - | - |
■新企画・国境を越えた古本屋巡り・その2―ダウニング街84番地
いみじくも昨夜、われわれの親会社:データ・ガーデンが主催し運営する(ひとことでどういっていいのか分からないものだ)、石黒敬章氏所蔵の「古写真プロジェクト」は海外向けなので、じゃ海外ではどんな風に掲載されているか調べてみよう、ということになり、「google」「antique-photo ishiguro」と「検索」に入れてみた。

すると、数少ない項目の最初に「kazuo ishiguro」と出てくる。店主は不勉強で知らず、なんだろと首をかしげて終わったのだが、どうも気になって仕方がなかった。

そうだ、「世界の古本屋」と言えばまだロンドンで中途半端に終わっている、あの続きを何とかしなくちゃ、と今朝妙に気になって、最近の「ロンドン事情」「ブック・エデン・ルート」で調べてみたものを読み返してみた。独自ルートなどというと、サッカーのオシム監督を連想するが、店主のそれは大した業ではない。

東京で言うならば、神保町界隈のいわゆる「古書店街」とは言えないが、さりとて高田の馬場とも違う、ましてや文士の集まった中央線沿線の「お高く」止まったような古本屋街でもない、雑然としたこれぞ古本屋の街だ、と思わせる辺りがチャリング・クロス街、と言える。
昨今の神田・神保町もむべなるかな、経営も難しくがちゃがちゃとした気配は否めないが。

稀覯本を求めるなら、ピカデリーオクスフォード・ストリートに限るが、その中に世間でも割りと知られているのが、「バーナード・クォリッチ」、そして知る人ぞ知る「サザランズ」がある。
いずれもわが国境なき古本屋―ブック・エデン「book-EDEN」程度の実力では鼻から相手をしてもらえる「お店(おたな、と読んでね)」じゃあない。

所蔵品の中身はともあれとして、何とこの「サザーランズ」のオーナー、マリン・ゴッフさんこそ、英国で最も権威のある文学賞、「ブッカー賞」の選考委員をされているのだ。
いわば日本で言う、「芥川(ちゃがわ、じゃないよ)賞」に相当するのだろうか。
店主はずいぶん前に山本周五郎氏が、「文学にはおもしろいかおもしろくないか、しかない」と言って「直木賞」を固辞したいきさつを又聞きした記憶があるから、今さらあの当時と違って、「純文学」をことさら祝う(のろう、じゃないよ)ことにはちゃんちゃら可笑しくって仕方がないが、ともあれ。

驚いたのは、その「ブッカー賞」を受賞しているのが、「Kazuo Ishiguro」なのだ。その評価を古本屋の店主がする国柄はまんざらじゃない。話のオチはここにあるわけで、古写真の石黒敬章氏からの道のりは長かった。

いずれにせよもう一軒が、世界的な評判になった「チャリングクロス街84番地」マークス社である。今は残念ながらなくなってしまったが、現実に20年ほど前までは存在し古本屋の「顔」として商いを続けていた。
作品自体は「手紙のやりとり」で、ニューヨークに住むシナリオライターへレーン・ハンフとマークス社の番頭たるフランク・ドエルとの、「古本」「発注と納入のいきさつ」である、などと言ってしまうと「大ばか者」と言われそうだ。確かに情緒あるそのやり取りでこの書は今も読み続かれているのだから。

あるいは今のほうが「メール」もあるし、電話料金なしでかけられる電話システム「スカイプ」もあるからより一層分かりやすく、「こんなのあったりまえじゃん」と言われそうな話だ。何せ時は57年前のこと、1949年の話なのだから。文庫でも出ているから読むといい。そこはかとない、人の機微と、戦後間もない時代背景が「食料問題」にまで発展して書き綴られている。

いいなあ、こういった「本」がわが国ではあまり評価されない。すなわち「書簡集」がまったく価値をつけられていないのだ。そりゃ、くどくどと私情を読まされるのも、やなもんだが。

秋には企画する!ぜひご参加下さい、第一陣はイギリスからアイルランド、かな。
「国境を越えた古本屋巡りの旅」企画にご参加ください!

店主・生橋竜馬
| 2006.08.21 Monday | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| 2006.11.30 Thursday | 23:00 | - | - |









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