国境なき古本屋 ブック・エデン「book-EDEN」 の BLOG

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| 2006.11.30 Thursday | | - | - |
●暑っ苦しいこの時期にあえて重ねて問う、なぜ君は「本」を読むか、読まないか?
あの、紙の新聞が少しづつ読まれなくなってきている、んじゃないか、と思う。猫も学生も「日経」を読んでれば心の平和は勝ち得られます、と言っていたのはついこないだのような気がするが。
ましてや、誰が「本」を読むんだろう。

ふと、国境なき古本屋―ブック・エデン「book-EDEN」という店の親父になろうと決めた時から、「新刊書」はいずれうちにやってくる予備商品群という認識が先に立っていて、なんで「本」という商品、ましてや「一冊」が在庫の全てとなる「古本」を商いにしようとしたのだろう。

文字中毒、という人たちがかつてはそこここに、わんさかいたものだ。先の大戦を経験した人たちは、むさぼるごとく「字」が書いてあるものなら何でもいいから、読んだものだ、とも聞く。
ブック・エデン命名者であられる、わが師「故・矢島文夫先生」は、古代オリエント文字学者としてだけでなく、ましてや「ギルガメシュ叙事詩」のわが国での先駆けとなった「翻訳者」としてだけでなく、出版する側、の仕入れ・編集にいたことがあり、紛れもない「活字中毒」だとおっしゃっていた。

本を出す側から執筆する側になり、本を読む側でもある、こんなやりにくい執筆者はいない。
きっとどのくらいのページ立てにして、どのくらい出せばどのくらいは戻ってくるから、しかも取次ぎにはこのくらいで卸すから、じゃあ「定価」はこのくらいがよかろう、とはじきながら書いていたそうである。
こういう人は、きっと宣伝用のパンフなんかもご自分で書いたほうが、よっぽど効果的だということを知っているからやりにくいだろうね。

店主は今でもいつか、このブック・エデンが軌道に乗ったら、先生の本を出させていただきたいな、と密かには懸案しているのだ。まだ始めてもいないうちからね。

ともあれ、もともと巻物や煉瓦に書いてあったものを、アレキサンドリアの嫌がらせで、やむなく今の「見開き」の形にした「コーデックス」スタイルの、要は四角くてぱらぱらとめくって読むスタイルができたのが、もう2000年近く前の、ペルガモン王国の話で、それ以来、人は「本」を写しながら読んだものなのだ。

それをかのグーテンベルクあたりが、「大量複写」に気がついて「印刷術」を始めてしまったもので、できるだけ薄い「用紙」に印刷して、どれだけでも刷れば読める今の形態ができてしまった。

どうなんだろうねえ、土台「写本」でよかったんじゃないのか。
今や、矛盾だらけの話で、いくら刷ったって、置いてくれなきゃ売れるはずもなし。たまたまちょこっと本屋がおいてくれたところで、すぐ返本。埼玉あたりの「在庫処理センター」をやってる企業だけが忙しいわけで、出版する側だって返本の山を毎日眺めているわけじゃなし、ぴんと来ないのだ。貴方の作った本は、こんなに着払いで「返本」されていますよ、ってことがね。

この返本されて、たまには再注文もくるだろうが、ほとんどはまた製紙会社に戻してパルプのチップにでもするしかない、この返本がすべて出版社にとっては、ありがたい「資産」なのだよ、と言われたときはじめて「版元の親父」は愕然とするのである。

どうせその本を出すために、無理やり金融に頭をさげて借り出した、なけなしのあの借金がこさえた「資産」がこれなのだ、ってことに気づいて呆然とする。

それでも、もしかしたら「ハリーポッター」は無理かもしれないが、ひょっとすると才能豊かでしかも人品卑しからざる要するに「売れる本」を書く執筆者にめぐり合うかもしれない、と思うからやめないのだろうか。
およそ、そういう優秀な執筆者は売れそうな匂いがする頃には、大出版社に抱えられてしまって、相手もしてくれない。あの男は俺が育てたんだぜえ、と飲み屋のおばあちゃん相手にむなしく自慢するくらいがいいとこなのだ。

君はそれでも「本」―ここでいう「本」は、マンガや絵や写真ばっかの「本」ではなく、「字」が主体の「本」のことを言う。そんな「本」を君は読んでくれるかい?

くだくだといつまで読んでっても本題がなんなのか、さっぱりな「本」でも君は読んでくれる?
「挿絵」「イラスト」を頼むと「コスト」が上がるだけなので、「字」だけ、そう君も書けるその「日本語の字」のことだよ、そんな「字」ばっかの「本」を君は読んでくれる?
100万冊は無理かもしれないが、10万冊は増刷重版で売りたい、と思って書く「字」だけの「本」を君は読んでくれるかな?

必ず、事前に「注文する!」と言ってくれないか。そしたら店主・生橋竜馬はありったけの「知恵」をフル稼働させて、書き上げるから。そのくらいにしないと、「本」を売るより「ボールペン」を売ったほうがよっぽどいいや、ってことになっちまう。

「謎」解きは、店主の昔からの課題なのだ、ご期待あれ!

店主・生橋竜馬
| 2006.08.19 Saturday | 17:23 | comments(0) | trackbacks(5) |
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| 2006.11.30 Thursday | 17:23 | - | - |









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ハリー・ポッターと賢者の石
全世界に魔法をかけたファンタジー・アドベンチャーの最高傑作。 J.K.ローリング原作のベストセラー小説を映画化した、数奇な運命を背負った魔法使いの少年の成長と冒険を壮大なスケールで描いた傑作ファンタジー。
| DVDを見つくせ! | 2006/09/04 11:41 PM |
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