国境なき古本屋 ブック・エデン「book-EDEN」 の BLOG

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| 2006.11.30 Thursday | | - | - |
●和食屋エレジー:バンコク「KURODA」
バンコク企業戦士」「経済戦争」を仕掛けた時期、しかもベトナム戦争と重なった一時期に、日本人が造ったような街まであるくらい、やむを得ずわれわれ日本人を受け入れてくれている。ことに中心街の「タニヤ」、その中でも「パッポン」という区域はそれこそ「日本人街」なので、片言の日本語以上のものが飛び交っている。
先の大戦でいい加減に懲りたはずのわが同胞は、「経済」という論理で、切り上がった「円」を武器に世界を駆け回ったが、その東南地域の拠点がここバンコクであったのだ。

image.blog.livedoor.jp/.../imgs/7/e/7ea873da.JPG


バンコクの和食屋には有名で、なおかつ味のしっかりした店が多い。こんな事情だから、日本人も多く、店主が合弁先との事業を推進する、端っこの方の役目で飛び跳ねていた頃、すでに大使館の近くの「赤門」では、安くて量の多い、しかも味も抜群の「ランチ」が好評だった。
料亭もいくつかあったが、「葵」はちょうど眼鏡の片方のレンズを成田で係官に落とさせられて割ったまんまで接待を受けたのでよく覚えている。

店主が行っていた頃は、もう日本人街も絶好調の時期からは少し落ち目な頃で、農協さんの団体がやたら買い物をして「顰蹙」は買うわ、日本人から段々ドイツ人、韓国人のいずれも「集団」に主役は変わってきていたのではないだろうか。1985年頃から、だと記憶している。

そんな中に、「黒田」という和食屋がある。タニヤに竦む日本人が相手の「飯屋」で、本と金がないな、と思った時に通う店なのだが、そこのおしんこは旨かった。
今ではタイでも「タイ米」だけじゃなく、「こしひかり」が生産されている。飯が食える、ことに「丼もの」が食べられるのがアジアのよさだと思っている。

今思うとなぜ、あの店ではあんなに安く食べさせてもらえたのだろう。
食い詰めた日本人を多く見かけたが、店主とて人様のことを言えた義理じゃあない。
店主は中華街の近くのホテルを常宿としていたが、なんせここは今でこそ「観光ルート」になっているが、英語の新聞もないほどのホテルで、たまにどうしてものこのこと「和食屋」にお出ましになるのだった。

こそこそと隅っこで語り合うわが同胞は、きっと一攫千金の夢破れかけて、ここに巣食うのだ。
そんな光景ですら、今はふと懐かしく覚う。

国境なき古本屋―ブック・エデン「book-EDEN」店主・生橋竜馬
| 2006.09.16 Saturday | 00:32 | comments(0) | trackbacks(4) |
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| 2006.11.30 Thursday | 00:32 | - | - |









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私の秘密日記。これが本当の私
私の秘密日記。それは恥ずかしくて人には言えない心の叫び。「恥ずかしいけど、本当の私を知ってもらいたい・・・」そんな女の子達が、過激な日常生活を大胆に書き綴る!!笑いあり、エッチありの秘密日記を覗きませんか?
| 秘密日記 | 2006/09/16 12:50 AM |
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